全業種必見!労災事故削減の3ステップ
今回は「怪我」に焦点を当て、労災(労働災害)事故を確実に減らすためのフローを解説します。
単に「事故ゼロ」を掲げるだけではなく、優先順位をつけて取り組むことが重要です。あらゆる企業で実践できる具体的な手順をご紹介します。
労災事故をなくすための3つのフロー
労災事故を減らす取り組みは、何から手をつければよいか迷うことが多いものです。効果的な対策を行うため、以下の3つの順序で取り組むことを推奨します。
- 重大事故をなくす
- 頻発する軽微な事故をなくす
- 労働基準監督署の重点項目に対応する
順を追って解説します。
1. 重大事故をなくす(最優先事項)
最も重要なのは、死亡や重篤な障害につながる事故をゼロにすることです。業種によりリスクは異なりますが、一歩間違えれば命に関わる事象を洗い出す必要があります。
- 建設・運送業: 重量物の落下、高所からの転落、交通事故など。
- 飲食・サービス業: ガスの爆発、高温の油による火傷、大型設備の転倒など。
デスクワーク中心のような業態でも、一歩間違えれば命に関わる事故のリスクが潜んでいるものです。どのような危険があるか今一度洗い出ししましょう。
また、リスクのある作業でも慣れてしまえば油断が生まれます。重大事故を招かないよう、定期的な全従業員への周知と教育を徹底してください。
2. 頻発する軽微な事故をなくす
次に取り組むべきは、件数の多い小さな事故の削減です。これらは「不注意」で片付けてはいけません。対策を講じることで事故件数を大幅に減らせます。
- 転倒・転落: 段差や滑りやすい床での転倒、階段からの踏み外し。
- 切創(切り傷): 調理中の包丁による怪我など。
【具体的な対策例】
- 社内の段差解消や滑り止め対策を行う。
- 降雪や凍結が予想される際は、通勤時の注意喚起メールを配信する。
- 「階段は走らない」「脚立作業は必ず2人で行う」といったルールを徹底する。
万が一事故が発生しても、十分な対策を講じていた事実は、労働基準監督署(労基署)への報告時に重要な要素となります。
3. 労基署の重点項目に対応する
最後は、労基署が重点的に警戒している事故への対策です。これらの項目は世の中で多発している事故であり、対策することで全体の事故減少につながります。
現在の主な重点項目:
- 高齢者の労働災害: 働く人の高齢化に伴い、転倒事故などが増加しています。準備運動の実施や、身体機能の低下を自覚してもらう教育が必要です。
- 熱中症対策: 近年の猛暑により重要度が増しています。こまめな水分補給や休憩時間の確保を徹底しましょう。
まとめ
労災事故を減らすためには、以下の順序で対策を進めてください。
- 重大事故の撲滅: 命に関わるリスクを特定し、最優先で対策する。
- 軽微な事故の削減: 転倒などのよくある事故を防ぐ環境とルールを作る。
- 重点項目の対策: 高齢者対策や熱中症など、トレンドに合わせた予防を行う。
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